ポスティングの反応率とは?効果の上げ方・悪くなる原因
投稿日:2022.08.23/更新日:2024.01.30
宣伝を目的としたビラやチラシなどの広告を直接郵便受けに投函することをポスティングといいます。
ポスティングにはチラシを投函する人の人件費と、チラシの印刷代程度の費用しかかからないため、低コストで宣伝を行えるという大きなメリットがあります。
低コストだが宣伝効果もしっかりと期待できるマーケティング手法として、ポスティングを実際に活用している企業も多いのではないでしょうか。
企業の中には、そんなポスティングを行なっているが、なかなか反応率が上がらず困っているというところもあるでしょう。
そこで、本記事ではポスティングの反応率に関して、反応率が悪い理由とそれを改善する方法について解説していきます。
ポスティングでのマーケティングを考えている人、実際に活用している人やweb広告はコストがかかり費用対効果が合わないなどお悩みのある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
Contents
ポスティングの反応率について
ポスティングの反応率とは、チラシをポスティングした枚数に対して何件の反応があったかを示す割合です。
反応率を知ることで、投函したチラシからどれくらいの人が反応してくれたのかが分かります。
集客率や成約率を上げるためにはこの反応率が重要になってくるので、ポスティングをしたら必ず反応率の計算をすることが求められるでしょう。
そして、一般的にポスティングの反応率の平均は0.01%〜0.3%といわれています。
1,000世帯にチラシを投函して、3人から反応があれば良い方だと考えると、ポスティングはかなり骨の折れる作業だと感じますね。
もちろん、日用品などの商品が安価なチラシや、不動産などの商品が高価なチラシではその反応率は大きく変わってくるので、あくまで参考程度に考えておくのが良いでしょう。
いずれにせよ、少しでも反応率を上げて費用対効果を上げることが、ポスティングのマーケティングにとっては一番大事だといえます。
反応率の計算方法
反応率の計算方法は、「反応数÷チラシを配布した枚数×100」で表されます。
チラシを5万枚配布して反応が30件だった場合は、「30÷50,000×100」で反応率は0.06%となります。
ここの反応数は、何をもって反応したとするかは業界によってさまざまです。
来店すれば反応したとする場合もあれば、サービスの申し込みがあって反応したとする場合もあります。
そのため、ポスティングの反応率の平均は全体で見るのではなく、自身の業界のもので比較するようにしましょう。
関連記事:ポスティングの代行業者を選ぶポイントや依頼にかかる費用を解説
ポスティングの反応率|業界別に紹介
反応率の計算方法の項目でもあった通り、業界によって反応したと判断する項目は違います。
そのため、業界によってポスティングの反応率は大きく変わってきます。
次の項目で、様々な業界のポスティングの反応率を確認していきましょう。
①飲食業界
飲食業界は来店や注文を反応とするケースが多く、他の業界に比べて反応のハードルは低くなります。
そのため反応率も比較的高めで、平均は約0.3%と言われています。
チラシにクーポンをつけるなど、見込み顧客がお店に足を運びやすくなるような工夫をしやすいのも飲食業界の特徴です。
実際、飲食店の広告がポストに投函されていることはよくあるのではないでしょうか。
魅力的で美味しそうなチラシを作ることができれば、顧客の購買意欲を高めることもできるので、飲食業界はポスティングに向いている業界といえるでしょう。
②学習塾業界
学習塾業界の反応率は他の業界と比べても平均的で、約0.1%程度と言われており、反応の定義するところは体験の申し込みが多くなっています。
学習塾業界は塾に通う年代のお子さんがいる家庭にどれだけ多くのポスティングができるかが重要になってくるでしょう。
そのため、ポスティングのエリア選定は慎重に行う必要があり、間違えれば反応が全くないということも考えられます。
保護者に向けて、この塾に通うことでどのようなメリットがあるのかを、分かりやすく訴求できるチラシ作りを心がけることが大切となってきます。
③不動産業界
不動産業界は一回の契約金額が高額なため、他の業界と比べてポスティングの反応率は低めになる傾向があります。
そのため、不動産業界のポスティング反応率は0.02%程度です。
不動産業界では、内覧会やイベントの来場を反応としていることが多いため、住宅の購入を検討している顧客にチラシでどれだけ訴求できるかがポイントとなってきます。
具体例をあげると、高級住宅街向けのチラシを一般的な住宅街のポストに投函しても、反応率は良くないことは想像できるかと思います。
宣伝したい住宅の価格帯に合わせたエリアにポスティングすることで、効率よく広告を打つことができます。
関連記事:ポスティングでやってはいけないNG行為や早く配るコツをご紹介!
ポスティングの反応率が悪い理由
どれだけチラシをポスティングしても、なかなか反応がないとお悩みの方もいるでしょう。
ポスティングの反応率の悪さには必ず理由が存在します。
反応率が悪い際になんの対策もせず、ただ闇雲にチラシを投函したところで、費用対効果はどんどん下がってしまいます。
そのため、反応率が悪い場合はなぜ反応があまりなかったのかを、まずは調べる必要があるでしょう。
続いての項目では、ポスティングの反応率が悪くなってしまう原因をいくつかご紹介しますので、当てはまっていないかぜひ確認してみてください。
エリア選定だけでポスティングをしている
ポスティングをどの世帯にするかを決める際に、店舗への導線などを考えてエリア選定をするかと思います。
実際、このエリア選定はとても大切なのですが、それだけで終わってしまっているケースがあります。
エリアを大きく選定したところで、そのエリアにターゲットとなる世帯が住んでいるとは限りません。
例えば、主婦向けのチラシを店舗から近いという理由だけで投函しても、その一体に一人暮らし世帯が多い地域であれば、狙ったターゲット層には届きません。
エリア選定だけでポスティングするのではなく、このエリアにはどのような世帯が住んでいるかを選定することがとても大切です。
エリア選定をじっくり行って、広告の効果を最大限引き出せるように努力しましょう。
狙ったターゲットに合わせたデザインになっていない
見込み顧客が実際に足を運びたくなるようなチラシでないと、ポスティングの反応率は良くなりません。
チラシを投函するということは必ず達成したい目的が存在するはずです。
いくらかっこよくておしゃれなチラシを作ったからといって、その目的を無視した知識やデザインで狙ったターゲットに合わない情報が多いチラシは良いチラシとはいえません。
訴求したいポイントがしっかり分かって、お店に足を運びたいと思わせるようなデザインを意識する必要があります。
狙ったターゲットにピンポイントで刺さるようなチラシを作成することを心がけましょう。
ポスティングをするだけで終わっている
ポスティングで一番大事なのがポスティング後のアプローチです。
今回行ったポスティングがどれだけの反応があったのかを計測して、改善すべき点を洗い出す必要があります。
そのためには、ポスティング効果がどれだけあったのかが分かるような工夫が必要です。
飲食店であれば、チラシにクーポン券をつけるなどがよく使われる手法です。
店舗でインタビューに記入してもらうという方法もありますが、全員が協力してくれるわけではないので正確なデータは取れません。
このように、ポスティング後は反応率を正確に調べて、次のポスティングで前回を上回る反応率になるように効果測定を行い、トライアンドエラーを繰り返す必要があるでしょう。
関連記事:ポスティングの反響率が高い業種や配布方法、コツをご紹介!
ポスティングの反応率を上げるコツ
ポスティングの成果を上げるためには反応率を上げなければなりません。
反応率が高いと、店の利益へと繋がります。
ということで、次の項目ではポスティングの反応率を上げるコツについて紹介していきます。
チラシを投函する前に以下の内容を一度見直してみましょう。
ポスティングの目的を明確にする
どういった意図があってポスティングをするのか、目的をいま一度明確にしてみましょう。
ただお客さんを増やしたいというような漠然とした目的では、中途半端な訴求になってしまいます。
お客さんを増やしたいなら、新規顧客を獲得したいのか、リピート客を増やしたいのかによっても訴求ポイントは変わってきます。
たくさんの人に刺さるようにあれもこれもと詰め込みすぎると、意図がはっきりせずターゲットに届きにくくなってしまうでしょう。
訴求したいポイントと訴求したいターゲットをしっかり絞って、それに合わせた内容、デザインでチラシを作ることが大切です。
ポスティングのエリア選定を見直す
ポスティングのエリア選定を見直すだけでも、反応率を上げることは可能です。
実際にそのエリアにはどのような商業施設があって、どれくらいの生活レベルなのか、どういった世帯が多いのかなどを把握できると、より効果的にアプローチができるようになるでしょう。
エリア選定を的確にできると、少ないポスティング量でも多くの反応を得られ、費用対効果も大きくなります。
なので、このエリア選定にはしっかり時間をかけるようにするのが良いでしょう。
チラシなど広告のデザインを見直す
チラシなどの広告デザインを見直すことでも、反応率は変わってきます。
いくら魅力的なデザインをしていても、必要な情報が分かりづらいとストレスの溜まる広告となります。
逆に情報が分かりやすくても、遊び心のないデザインだと実際に店舗へ足を運ぼうという気がなかなか起きないでしょう。
定めたターゲットに来店意欲や購買意欲をそそるようなデザインを研究して、既存の広告を見直してみましょう。
継続して投函し、データを取る
ポスティングは一度投函しただけで終わってしまうと、せっかく得られたデータを活かすことができません。
継続的に投函し、取得できたデータをもとに改善策を探すというサイクルを回していきましょう。
何度もポスティングを行うことで、反応率が良いエリアや時期が見えてきます。
そのほか、店の印象を植え付けることにも繋がります。
しかし、何度も同じようなデザインのチラシを投函していては顧客の目に留まることは無くなってしまうでしょう。
そのような場合は広告のデザインを見直して修正を行い、目新しさを意識させることが大事になってきます。
得られたデータを成果に繋げられるように、しっかりと継続してポスティングをするようにしましょう。
関連記事:企業がポスティングをするメリットとは|集客効果やデメリットも紹介
ポスティングの反応率|まとめ
このようにポスティングの反応率は業種によっても大きく違っており、ポスティングの反応率を分析することで、ポスティングの効果を引き上げてくれるでしょう。
そのほか、適切なエリア選定など目標に合わせた施策をすることも効果的です。
現在ポスティングに取り組んでいるという企業の方などは、本記事で紹介したポスティングの反応率を上げるコツをぜひ参考にしてみてください。
その他の記事では、ポスティングに関するおすすめの知識や戦略、ノウハウなどの基礎的な情報や業種別の料金相場に関することなど様々な記事を掲載しています。